| 真次は死んだはずの兄の面影を追いかける。重いキャリーケースを抱きかかえ、懸命に走る。兄が通路を右に折れる。エスカレータで上にあがる。追いかけやがて地上に出ると、そこは昭和39年の東京だった。辺りを見渡すと東京オリンピックで賑わっていた。新聞を見た真次は、昭和39年の今日、兄が交通事故で亡くなった日だと気づき、慌てて兄を捜した。兄は、父との喧嘩が原因で家を飛び出し、そしてトラックにはねられるのだ。懸命に探し、兄の姿を捉え、兄から話を聞き、そして事故を起こす前に家に連れ戻し・・・「今日一日、何があっても家から出るんじゃないよ」と言い残してその場を去るが、現代に戻ると、兄は生きていなかった。運命には逆らえないのか・・・?一方で真次の浮気相手みちこは、自分の人生に不満を感じていた。帰ってきたことのない父がどこかに存在し、それに耐える母の背中をずっと見てきた。みちこも真次同様に過去を目の当たりにし、父の存在を初めて知る。そして真実を知ったみちこは・・・。 |
| ツッコミ・・・濡れ場シーンが長かったです・・・。 |
| 良かったです。 ええ、本当に良かったです。 大沢たかおが出てきた殆どのシーンは泣いてました。 真次はずっと父を恨んでました。 暴力をふるう父と、それに耐える母をずっと見てきました。兄と喧嘩し、兄は家を出て命を失ったから、父が憎かったんです。 現代で父が危篤状態になっても、絶対に見舞いに行きたくなかった。 けれど真次は兄の面影(亡霊?)を追い、過去に戻るという不思議な体験をした。 そこで父がどんな想いだったか知った。 兄が死んだのも、父のせいでは無かったのかも知れない。 父は、本当に母を愛し、三人の子供を愛していた。 貧乏な生活だった。明日死ぬかも知れなかった。父はそんな時代を一人で生き抜いてきた。 兄が死んだあの日・・・子供だった真次は父を責めた。けれど過去の真次は、兄が死んでからの父の様子を知ることが出来た。 父は、泣いていた。責めて責めて・・・。 真次はその時初めて父がどんな想いか知った。だから「昭一(兄)はあなたの子供で良かったと思っている」と言えたのだ。 一方みちこは、自分の前に一度も姿を見せなかった父を、初めて見た。それは真次の父だった。 真次と愛し合っていたみちこは、本当に愛されて生まれてきたんだと知る一方で、真次と異母兄弟だと知り、とんでも無い行動に出た。 生きたがる人と、死にたい人の姿が両方書かれていて、色々考えました。なかなか良かったです。 |
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