2ちゃんねるという、まぁ、私の嫌いな(笑)巨大掲示板で、独りの男性がある女性との出逢いを物語るわけです。 出逢いは電車の中。酔っ払って女性に絡むオヤジを注意。お礼がしたいからと言われ、女性に連絡先を教えますが、彼女の連絡先は聞けませんでした。一目惚れをしてしまったようで、また会えるかな?会いたいな、とモヤモヤしている電車男。そんな日に彼女から小包が届きます。中身はエルメスのティーカップ。行け!ティーカップのお礼にデートに誘うんだ!2ちゃんねるの住人はいつの間にか電車男の恋を応援します。誰かと一緒に居るなんて、経験した事もなかった電車男は、自分の力で春を見つけます。 |
実話らしいです。話しだけ聞くと、えー、そんなん嘘に決まってるやん〜。有り得ないって〜。って思うでしょうけれど、この際、そんなんはどうでもいいかなーって思います。 本になるらしいって知って、ログを読んだ時に、素直に「いいお話しだな」って思いました。 まずは粗から。 エルメス友人が一緒に来た伏線が成り立ってなかったので残念。ここは実話ログにも伏線になってたんだから、完結して欲しかった。 また、2ちゃんねらーの住人を「友達」という表現がラストにいきなり出てきたのでびっくり。 ここも原作どおりして欲しかったなぁと。 |
良かった所は沢山。 まず、山田君のお芝居。リアルよりリアリティーを大切にしたという山田君。 「世間から言われるヲタク」という芝居を見事にこなしてくれた。 監督も出演者も、世間から見たヲタク(リアリティー)と、本当のヲタク(リアル)について勉強したのか、上手く織り交ぜて、自然に作りあげたと思う。 容姿が秋葉系からパンピーに変わっても、まだ自信が持てなくて、どうしたらいいか分からない。。。 他人との距離のおき方が分からなくて、自信を喪失、エルメスを泣かせてしまう。 慣れない所は落ち着かないけど、パソコンや自分の知識の範囲内なら教えたい、任せて欲しい、堂々としていられるなど、芝居で表現!上達したね〜。 演出として、パソコンのカタログに付箋を貼ったり、注釈つけたりする所がいかにもで、見ていて面白かった。 また、2ちゃんねるの住人が使用した文字(うp)や顔文字(_| ̄|○)とかが、リアル映像と上手く重なったので2ちゃんねらー向きというか、原作読んだ人向きと言うか、客層をピンポイントに絞った演出だったのも、余計な説明が無かった分、素直に作品に入り込めた。 逆に言えば、2ちゃんねるを知らない人が見ればさっぱり分からないだろうと思う。すんなり入ってしまった私はやはりどこかネット依存症。ってか?(苦笑) 2ちゃんねらーの住人が電車男に応援するシーンも、電車を使って上手く表現してあった。 実際に応援して書き込んでるのはごく一部だけど、本当はもっと沢山のロム住人がいて(中には嘲り笑ってる人もいるだろうけど)、応援しているのは、書き込んでいる人だけじゃないよ。と。 あーなるほど、ネットだなぁ〜と思った。 また、2ちゃんねるの書き込み住人にも背景が。 過去に色々あって、パソコンの依存症なんかになっちゃったんだろう、2ちゃんねるの住人のごく一部の人間が、電車男を通じて成長していく様が、殆ど演技だけでクリアに。 世の中そこまで上手く行かないにしても、電車男を通じて人生を変えようと一歩踏み出した人がいるだろうという演出か。 ラストの電気屋街でいきなりちゅーしちゃうエルメスが原作と違ったせいか、イメージじゃなかったけど、ネオンが2ちゃん色に染まったのを見て、あぁ、これがやりたかったのか。と納得させてくれたので良しかな。 あ、あと、街角で何だったかなぁ、カッコイイオトコに何か配っていたお姉さんが、秋葉系の電車男を避けて配っていたのに、服装を変える事で、電車男にも渡したという細かな演出とかも良かった。 ここは、電車男の外見じゃなく、人間性をしっかり見ていた、エルメスの心をさりげなく表現した演出かな。 |
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